ツヤを取り戻し、キレイを長持ちさせる「磨き直し」を行いました!

呉市・江田島市を中心に、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、増木石材店の増木です。今回は、墓石の磨き直し作業を行いました!

 

墓石の磨き直し

 

今回磨き直しを行うのは、建てられて10年ほど経ったお墓です。墓石を磨く際は、通常は7種類ほどの砥石を使って段々とツヤツヤになるように磨いていきますが、今回の磨き直しはそれほど年月も経っておらず、汚れもひどくないため、表面の微妙な汚れを取り除くことでツヤを取り戻す、最後の艶出しの工程のみを再度行うという磨き直しの方法を取りました。使用されている石は、愛媛県産大島石です。

また、今回は「光度計」を使用して、実際にどのくらいツヤが戻っているのかを測定し、数値として分かりやすいようにしました。職人が磨き仕上げを行って仕上げる際、数値としては「90」以上であれば合格ラインと言われています。

 

それでは、磨き直し前にまずは光高計で測定します。こちらは上台の側面で、数値は89です。側面なのであまり劣化が進んでいないようですね。

 

測る場所を変えると、87となりました。わずかですが数値に違いがあります。

 

同じ上台でも、天面は汚れが付きやすいので少し数値が落ちます。測定する場所によっては80を下回るところもありました。それでは、これから磨き直しの工程に入ります。

 

研磨して、表面の汚れをきれいに落としていきます。隅々まで丁寧に行います。

 

磨き直しが終わりました。磨き直し前に90を切っていた数値は、「92」まで回復しました。

 

こちらも側面です。このあたりは数値を測るまでもなく、表面にツヤが戻っているのが分かりますね。実際に「94」となっています。

 

天面です。80を切っていた数値も90まで回復して、艶やかな輝きが戻りました。磨き直しをすると、もちろん見た目がきれいになりますが、実はそれだけでなく、汚れが付きにくくなる効果もあります。つまり、良い状態が長持ちすることにつながります。また、その石本来の石目などもきれいに見えるようになり、くすみが取れたことで色合いも一段濃くなったように感じられ、石そのものの良さが活きることにもなります。

磨き直しのご依頼は、当社でもたびたび頂くご依頼で、多くは4,50年前、昭和の中頃に建てられたお墓をお持ちの方からご依頼です。お墓を引っ越しされたり、リフォームをしたりするため、一旦お墓を取り外すタイミングで、追加でご依頼いただくことが多いです。石自体の風化もありますのですべて一様とはいえませんが、場合によっては新品のようになることもあるので、年月が経っているお墓ほど驚かれます^^ お墓をきれいにするメンテナンスというと高圧洗浄でのクリーニングもありますが、もう一段きれいにして新品に近付けるような仕上がりになり、さらにキレイをより長持ちさせることができる磨き直しも、将来のメンテナンスを楽にするという点からおすすめです! また当社では、光度計で数値を測ることにより、どのくらいきれいになったのかを目で見て確認していただくこともできます。ご興味のある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください^^
 

お墓のメンテナンスに関する記事

●環境に優しい固まる土での雑草対策工事。呉市営江原墓地にて
●草刈りや水洗いなどのお墓の清掃・お参りの代行も行っています。お墓の状況確認もお任せください
●壊れた納骨室の扉をオーダーメイドで作り替え。安全にお参り・ご納骨いただける観音扉へ。呉市畝原町にて
●呉市営鹿田墓地にて、お墓のリフォームとクリーニング。限られたスペースに工夫して墓誌を設置、スッキリした管理しやすいお墓へ
●呉市西谷町にて、愛媛県産大島石の大名墓をクリーニングしました。雑草除去やコンクリートの補修等ですっきりと
●既存のお墓を活かして、納骨室の作成とお墓のクリーニング・墓誌の設置などのリフォームを行いました。呉市阿賀北のお寺様墓地にて
●呉市上山田の墓地にて、先祖代々のお墓をご両家のお墓としてリフォーム。墓石を磨き直して新品同様に、安全でお参りしやすいお墓へ